無料マンガ制作アプリで有名な『メディバンPAINT』の制作会社であるMedibangと集英社の雑誌ジャンプがタッグを組んだ「ジャンプPAINT」なるアプリケーションが公開されました。これは予想外。
メディバンPAINTって?
この『ジャンプPAINT』、基本的な部分は『メディバンPAINT』と同じだと思います。マンガ執筆アプリケーションである『メディバンPAINT』は、下描き、コマ割り、ペン入れ、仕上げなど、一通りの機能を全て搭載していながら無料で公開されています。これはスゴイ。もちろん『CLIP STUDIO PAINT』などの有料かつ歴史のあるアプリケーションにはかないませんが、マンガを描いたことの無い人が最初に触れるものとしては必要十分だと思います。
その『メディバンPAINT』と『ジャンプPAINT』が違うのは「ジャンプ作品を見本に練習できるチャレンジジャンプ」や「編集部による漫画賞講座でテクニックを学べる!」という部分でしょうか。ジャンプでのデビューを目指すマンガ家の卵の方々には魅力かもしれませんね。
『CLIP STUDIO PAINT』と『メディバンPAINT』の違い
『CLIP STUDIO PAINT』と『メディバンPAINT』の最も大きな違いは「画像やトーンが劣化する可能性」の高低かと思います。『CLIP STUDIO PAINT』は比較的どのようにファイルを作っても画像は劣化しづらくキレイに出力出来ます。ただ『メディバンPAINT』は、例えば背景トーンをあとからちょっと拡大したい…とか言う時、簡単に画像が劣化してしまいます。もちろん回避策が無いわけでは無いですがちょっと難しい。何というか、Photoshopで無理矢理マンガを描いていた時代を思い出します。
ポイントは”ハードルを下げること”
しかし、「無料」ということでハードルを下げてまだ見ぬ才能を発掘する……という目的の前には、ちょっとしたデータの間違いなんて些細なことです。実際マンガに必要なのは「データの正しさ」とかではなく圧倒的な内容の面白さなわけで、それがあればデジタル的な知識なんて必要ない……とは言いませんが、それほど重要ではありません。そんなのは後から学べば良いんです。
そういう意味ではこのジャンプPAINTは理にかなっています。マンガ界の発展に役立ちそうな気がしています。
「ジャンプルーキー」への投稿数の変化など、引き続き見守っていこうと思います。
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