先日、あっくんの通う支援学校のオープンスクールに行って来ました。
「支援学校ではこんな事をやっているんですよ」ということを広く見てもらうためのイベントですが、当然保護者も参加OK。というわけで、あっくんの勉強の様子を見に行ってきました。
あっくんはちょうど個別指導。苦手な国語をやっています。「ばす、が、はしる。ばす、を、はしる、どっち?」とかそういう問題なのですが、まぁ、間違える間違える。間違えた時は先生が「本当にそうかな?」と聞いてくれて、そうすると正しい答えを選択出来るのですが、それは「先生に何か言われたら答えを切り替える」という二択にしか使えないテクニックなのでは…。
とてもじゃないけど四年生とは思えない簡単な国語の問題ではありますが、自閉症である息子にとってこれは本当に難しいようなのです。いや、正確に言えば「完全に守らなくても伝わるんだから覚える必要は無い」と感じているようです。確かに「バス!走る!」で通じてしまうのに、何故その隙間に他の文字を入れるのか、というのが理解しがたいのかもしれません。
自閉症というのは意思疎通が難しいため一瞬「重い知的障害を持っている」と見られがちなのですが実はそういうわけでも無く、単純に他人との意思疎通に「言葉」を使うという意識に欠けているんですね。そこがうまくリンク出来てないから言葉を覚えようとせず、自分の好きな数字や英語ばっかり勉強してしまう。偏っていても本当に気にしないのです。
他にも、絵を見てその状況を文字で書く、と言う問題がありました。そこには暗い部屋の絵が書かれており、横に「へやが□□□」と書かれています。あっくんは即座に「くらい」と書き、それだけでなくその下に「DARK」と書きます。それ必要ないよ…と思うのですが、書いてしまう。これが自閉症です。
とは言え、先生との関係は良好で、本人も頑張って課題に取り組んでいました。長い間椅子にすら座っていられなかった以前からすると雲泥の差です。
まだまだ成長して欲しい部分はありますが、本人なりに頑張っていると思うので、引き続き見守っていきたいと思っています。
あっくん9歳4ヶ月